自ら交番へ訪れたブラジル人男性が突然暴れだしパイプ椅子を警察官に投げつけたり警察官の顔を殴りつけ公務執行妨害の疑いにより逮捕されその後死亡したようです。
7日未明、神奈川県海老名市の交番で暴れ、警察官に取り押さえられたブラジル人の男が現行犯逮捕された後に容態が急変し、その後、死亡しました。
7日午前2時すぎ、神奈川県海老名市の海老名警察署さがみ野駅前交番で、市内に住むブラジル人の男(39)が、勤務中の警察官(40)に対し大声で怒鳴りながらパイプ椅子を投げつけるなどして暴れ、さらには警察官の顔を殴りつけ、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。
警察によりますと、男は交番にいた警察官や付近をパトロールしていた警察官らに上半身と足を押さえつけられ取り押さえられましたが、その後、急に顔色が悪くなって意識を失い、病院に運び込まれた後に死亡したということです。
死因は分かっていませんが、海老名警察署は「ご冥福を祈るとともに、ご家族にお悔やみ申し上げる。現時点で逮捕手続きは通常だったと考えられるが、死亡原因を調査する」とコメントしています。
【佐賀新聞・共同通信[2019.4.7]のニュース記事概要】
- 2019年4月7日 神奈川県海老名市の交番で暴れ、警察官に暴行をしたとし、公務執行妨害の疑いでブラジル国籍の30代男性が現行犯逮捕される。
- 男性を取り押さえるために交番勤務の警察官や付近をパトロールしていた複数の警察官らにより、上半身と足を押さえつけて取り押さえられる。
- 取り押さえられた後、男性は急に顔色が悪くなり意識を失う。
- 病院に搬送されるが、のちに死亡が確認される。
- 現時点では死因は不明としている。
やはり警察官の身の安全は、確保されるべきだと思います。治安を守る仕事ですし。しかしながらこの件のような逮捕後に容疑者をおさえていたら死亡してしまうようなケースを最近よく目にしますね。
大暴れしている成人の男性を怪我などさせないよう無傷で確保する事もかなり難しいのではないでしょうか。その中でこのような事故が起こってしまうのも不思議ではありません。
何度もこのような事が繰り返されているので同様な事件、事故をきっちりと検証し情報公開をして暴れている人の確保の仕方を確立すべきではないでしょうか。
死亡したブラジル国籍の男性の死因について続報がありました。
【神奈川新聞[2019.4.9]のニュース記事概要】
- 神奈川県警は4月9日に海老名市の交番で暴れた後取り押さえられたブラジル国籍男性は、司法解剖の結果「窒息死」と発表。
- 県警は、「警察官による男性の制圧方法に問題はなかったか確認を進める」としています。
これはまた別件ですが2017年3月に留置場に勾留されていたネパール人男性が東京地検の取り調べ中に意識を失い死亡した事件では、死亡したネパール人男性の妻が国と東京都に対し損害賠償を求め提訴しています。
この事件に関する留置施設内の衝撃的なビデオ映像も裁判所に提出されているみたいです。
【BUSINESS INSIDER[2019.3.29]の記事概要】
- 2017年3月、30代のネパール人が東京地方検察庁の取り調べ中に意識を失い、病院に搬送されたがその後死亡。
- 検察の取り調べ当日の朝、留置場で留置担当官が、男性に対し布団の片づけ方の説明をしようとしたが日本語が十分に伝わらない。
- 男性は布団を留置担当官に投げるように渡し、居室を出て通路を歩きだしたため、複数の留置担当官によって取り押さえられる。
- 最大16人の警察職員によって保護室に連れていかれ、手足を縛る拘束具を装着される。
- その後、取り調べ中に男性に装着された拘束具を外された直後、意識を失う。
- 死因の(死亡した男性側の)鑑定結果によると、「全身を強く拘束すると筋肉が壊死を起こし、身体にどくとなるカリウムなどの成分が生じる。不用意に拘束を解いたために毒となる成分が一気に全身を回ったことによって死亡した。」と指摘されている。
この件では、留置場内の監視カメラですべてが録画されていて動かぬ証拠が残っているので、いずれ裁判ではっきりと判決として真実が明かされるでしょう。
容疑者と言えども亡くなられている人が居るので死亡してしまった経緯や原因を究明し、明日へつなげてほしい所です。
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