新型コロナウィルス、刑事施設(留置場・拘置所・刑務所など)で感染者

新型コロナウィルス 気になる話題

昨日、2020年4月12日12時時点での日本国内新型コロナウィルス感染は、6,748例になりました。このうち死亡者は、98名です。[厚生労働省より

まず、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表します。また、現在治療中の方々に一日でも早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

それと、このような状況の中、日夜懸命にご努力して下さる医療従事者の方々や社会的なインフラを支えて下さる方々に心から感謝いたします。

世界中で新型コロナウィルスが猛威をふるい、日本では1都7県(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・福岡)に史上初の「緊急事態宣言」も発令されている状況になっています。そんな中、医療従事者の方などにも感染が確認されているので医療崩壊につながらないか心配です。

前回、「刑事施設(留置場・刑務所関連施設)での新型コロナウィルス感染対策」という記事を書きましたが、全国で警察官や刑務官の感染や留置場で勾留中の方の感染などが相次いでいます。

留置場で被留置者の新型コロナウィルス感染

留置場に収容されている被留置者にも新型コロナウィルスに感染してることが分かりました。

留置場は、全国の各警察署に設置されているので、そこから警察官に感染拡大し治安崩壊にならないかが気になるところです。

山梨県内警察署留置中の10代少年コロナ感染確認(2020.6.10 )

  • 新型コロナに感染していたのは、10代男性(少年)
  • 6月8日に逮捕されたがその時点で38度台発熱があった。
  • 医療機関で検査の結果6月9日に陽性が判明し入院した。
  • 甲府市保健所は、警察署員や捜査関係者に濃厚接触者が居ないか調べている。

警視庁渋谷警察署留置場で新型コロナウィルス集団感染(クラスター)か

  • 渋谷警察署の留置場では、勾留中の男性が4月8日・12日に新型コロナウィルスに感染していることが確認されていた。
  • 4月18日、勾留されていた20代から60代の男性5人に新たに感染していることが確認されました。
  • 警視庁渋谷警察署は、8日と12日に勾留中の男性2人の感染を確認していましたが感染経路が不明だった為、16日に留置場に勾留中の人や留置場担当警察官など50人を対象にPCR検査を行っていました。
  • 新たに感染が確認された5人の内、4人は別の留置場に移送し、残りの1人はすでに釈放されている為、保健所を通じて本人に通知することにしています。
  • これを受け渋谷警察署は、4月20日にも留置場に勾留されている人を別の留置場に移し、一度渋谷警察署留置場を閉鎖し保健所の指示に従い消毒を行うという事です。

全国初、警視庁渋谷警察署留置場で感染

  • 4月8日、警視庁渋谷警察署の留置場に勾留されていた50代男性が新型コロナウィルスに感染していることが分かりました。
  • 警察の留置場での感染が確認されたのは、全国で初めてになります。
  • 渋谷署で勾留されていた50代男性は、4月2日に留置場で発熱しました。
  • 4月6日に都内の病院でPCR検査を受け、4月8日に感染が確認されました。
  • 留置場で50代男性と同部屋だった2人は、その日のうちにそれぞれ単独室に隔離させた。
  • 新型コロナウィルスの潜伏期間とされている2週間前には、別の男性2人と同室だった。
  • 1人は、出入国管理庁関連施設に移されており、警視庁が施設側に連絡している。(たぶん外国人)
  • もう1人は、すでに釈放されており連絡が取れていないようだ。
  • 警視庁は、留置場担当者や50代男性被留置者の取調べを行った捜査員ら17名を自宅待機としている。

警視庁渋谷警察署留置場で勾留中の20代男性が新型コロナウィルス感染

  • 勾留中の50代男性が新型コロナウィルスに感染していたことが分かった渋谷警察署で他にも勾留されていた20代の男性も感染していることが4月12日に分かった。
  • 4月9日、勾留中の20代男性から「熱っぽくて頭も痛い」と申し出があった。
  • 38度以上の熱があったので病院でPCR検査を受けたところ4月12日に新型コロナウィルスに感染していることが確認されました。
  • 現在、熱は下がっているということです。
  • 留置場で20代男性と同部屋だった他3人は、いずれも今のところ症状はないようです。
  • 警視庁は、署内などで20代男性と接触があった警察官10人を自宅待機としている。
  • 渋谷警察署では今月8日に留置されていた50代の男の感染が確認されましたが、今回の男は留置場の別の部屋だったということです。
  • 警視庁では、集団感染(クラスター)について保健所の指導に従って調査に協力するとともに、留置施設の消毒を行ったということです。

現時点で報道されている留置場の新型コロナウィルスの感染は、渋谷警察署での2件ですが、この先どうなるかわかりません。

留置場での感染が全国的に増えるようであれば、警察官への感染なども当然起きてくると思いますので一層の感染症対策が重要になると思います。

このままでは、留置場の崩壊、治安崩壊につながりかねません。

拘置所で被告の新型コロナウィルス感染

拘置所に収容されている被告人にも新型コロナウィルス感染が確認されています。

東京拘置所に収容されている被告人の感染確認

  • 法務省は、東京拘置所に収容されている60代の被告人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。
  • 矯正施設に収容されている被告や受刑者の感染が確認されたのは全国で初めてになります。
  • 4月上旬に東京拘置所に収容された際、この被告から「発熱が続いていた時があった」という自己申告があった。
  • 申告があったため、個室で経過を観察していた。
  • 4月9日に熱などの症状がみられたことからPCR検査を受けたところ4月11日、陽性が確認されたということです。
  • 東京拘置所の職員やほかの被告などには発熱などの症状はないということです。
  • 全国に設置されている拘置所や刑務所などの刑事施設では、これまでに大阪拘置所で刑務官4人の感染が確認されていますが、被収容者である被告人や受刑者の感染が確認されたのは全国で初めてです。

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