勾留停止中の男が逃走「病院で受診」を東京地裁許可

逃走犯 気になる話題

立川拘置所に勾留されていた男が医療機関での受診を理由に認められた勾留執行停止中に逃走しました。

勾留停止中の男性被告が戻ってこず、逃走。

【産経新聞[2019.10.1]のニュース記事概要】

  • 2019年10月1日、病院の診断を理由に一時勾留が停止されていた被告人が戻ってこず、逃走した。
  • 逃走した40代男性の被告人は2019年8月に懲役刑の実刑判決を受け、東京高裁に控訴中であった。
  • 逃走した被告人は都内の病院で受診するとして勾留停止を地裁支部に申し立て、2019年9月26日に裁判所は勾留執行停止を認めた。
  • 検察は、逃亡の恐れや身柄を拘束されたままでも治療を受けられることなどを理由に抗告を申し立てたが(勾留停止を認めないように、異議申し立て)、2019年9月27日に東京高裁に棄却されていた。
  • 2019年10月1日午前8時半~11時半までの3時間、病院で治療を受けるために勾留停止が実施される。
  • 2019年10月1日午前8時半、身元引受人とともに、立川拘置所を出る。
  • 立川拘置所を出た後、東京地検立川支部に出頭予定であったが現れず、病院にも行っていないことが判明。
  • 身元引受人2人とも連絡が取れていない。

複数回保釈請求をして認められていなかった被告に対し勾留執行停止の判断を下した東京地裁立川支部の判断は、正しいものだったのでしょうか。

[続報]被告人の男性は長野市で確保。

【産経新聞[2019.10.5]のニュース記事概要】

  • 実刑判決を受け控訴中の被告人が病院での受信を理由に勾留停止が認められ、病院受診のため拘置所を出た後逃走した事件。
  • 2019年10月1日に病院受診として身元引受人と病院に向かう。
  • 同日、病院受診後に出頭予定であったがそのまま逃亡。
  • 2019年10月5日、長野市内で身柄を確保。
  • 身元引受人だった女性を「犯人隠避容疑」で逮捕。
  • もう一人の身元引受人の男性とは連絡が取れているとのこと。

逃亡した男性被告人は、身元引受人の一人の女性に逃亡を助けるように依頼していたようですね。

逃亡した被告人は、「犯人隠避教唆(逃亡を依頼したり、そそのかしたりする)」の容疑で逮捕し、逃走を手伝った女性も「犯人隠避」の疑いで逮捕されました。

気になるのはもう一人の身元引受人の男性はどうなったのでしょうか?

新聞記事によると、逃走した男性被告人の身元引受人の男性1人・女性1人は、両名とも被告人の利用していた飲食店の関係者とのことです。

逃走した被告人と身元引受人で一緒に逃亡していた女性は、共に2019年10月25日に起訴されたようですが、もう一人の身元引受人の男性の情報は出てきてないですね。裁判で事実が明らかになるので、それまで待ちたいと思います。

また、もう一つ気になる点として、被告人の「一時勾留の停止」に動いた弁護士や停止を決定した裁判官はどうなったのでしょうか?いろいろ疑問が残る事件ですね。

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