大阪府警でまたまたずさんな対応による不祥事が発覚してしまいました。
去年、日本全国を騒がせたあの容疑者も逃走するのが簡単だったのかもしれませんね。
不祥事が発覚したのは、大阪府警の東署、箕面署、東成署、大淀署のようですね。
東署では、昨年9月上旬
箕面署では、昨年1月から3月
大淀署では、昨年8月
東成署では昨年3月
それぞれ留置場内での内規違反で処分を受けている事が毎日新聞の取材などで明らかになった。
昨年の富田林署の不祥事が起きる前から大阪府警ではこのような内規違反が常態化しているみたいですね。
これでは、富田林署の留置場からの逃走事件も起こるべくして起こったという感じですかね。
【2019年2月1日(金)毎日新聞での記事の概要】
<大阪府 富田林警察署>
・2018年8月の逃亡事件の際、留置担当者が弁護士面会終了後を1時間45分にわたって気が付かず、スマートフォンを観覧するなどしていた。
<大阪府 東警察署>
・勾留者を入浴させた後、留置室に戻した際に部屋の扉の施錠を怠る(1時間後の幹部刺殺で発覚したが、勾留者は無施錠に気づいていなかったので、逃亡などはありませんでした。)
<大阪府 箕面警察署>
・2018年1月~3月にかけて、10回程度夜間の勤務中に留置場内にスマートフォンを持ち込みインターネットの観覧をしていた。
<大阪府 大淀署>
・2018年8月に勤務中の職員が留置場内でイヤホンをつけてラジオを聞いていた。
<大阪府 東成警察署>
・2018年3月に、容疑者を取調室から留置場へ移動させる際に、手錠と腰縄の点検を怠ったことにより、容疑者が逃亡しようとした。(すぐにその場で取り押さえたとのこと。)
このような不祥事が続いてるのは、なぜなのでしょうか?
このままでは、大阪府民の大阪府警への信頼は離れてしまいますね。
【通常行うべき留置場での運用】
- 留置場内にはスマートフォンの持ち込みは禁止。
- 留置場から他の場所(取調室や検察など)への移動時には、手錠と腰縄をして衣類のチェック(ポケット内などを触って確認)、金属探知機でのチェックを行い、2人以上の警察官で移動する。
- 手錠と腰縄をした後には必ずチェックを行う。
- 面会の開始と終了時には、必ず確認を行う。
- 常に緊張感をもって職務を行う。
- 施設の老朽化や強度のチェック。
これらの最低限のことをしっかり守れば、逃亡事件は起こらなかったといわれています。
また、逃亡後に早期に逮捕できなかったことも、とても悔やまれます。
街中に監視カメラがたくさんあるにもかかわらず、なぜ早期に情報収集が出来なかったのでしょうか?
【早期に発見することが出来なかった、よく指摘されている問題点】
- 初動捜査のミス。
- 街中にある一般家庭や企業の防犯カメラ情報を、警察が確認するには、個人情報の保護の観点などにより、様々な手続きがあるため、早期に入手が出来なかった。
- 公開した写真と人相がかなり変わっていた。
等が挙げられています。
一般家庭や企業の監視カメラのデータは、「警察の捜査だから」と言って、強制権を持って入手することは、今の法律ではできないようです。(肖像権などの問題で、きちんと手続きを取らないと映像データを入手できません。)
海外などでは、テロ対策の一環として、民間と警察で統合した形で運用されていることもあるようなので、今後の方針次第では、法律が整備されて監視カメラが運用されていくかもしれませが、人権の問題などによりなかなか難しいようです。
去年の事件で大阪府警本部長も辞職されているようなので引き続き当サイトでも注目をし続報など追いかけていき新しいニュースがあれば追記していきます。
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