留置場生活へ【体験談3】

留置場 逮捕体験談

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刑事三人と手錠、腰縄をされている自分。

この警察署の留置場は、二階にあった。裏口の階段を上がったすぐの所。

刑事が留置場の出入り口にある分厚そうな鉄の扉の横にあるインターホンを鳴らすと、のぞき窓の内側からこちらを確認する留置担当の警察官。

すぐに外に出てきて刑事から自分に繋がっている腰縄を受け取り刑事からよろしくお願いしますとか言われてた。

留置場の入り口にある消毒のスプレーで手を洗うことを指示され、それが終わると分厚い扉が開き留置担当警察官二人と共に中へ入る。

時間的に消灯時間も過ぎているというのに普通に明るい場内。

留置場内入ってすぐの所にある小部屋に入れられ所持品の検査。

所持品をひとつひとつリストアップしていく。

身長体重を測り体温計で体温を測り、着ている服をすべて脱ぐようにと指示された。

全裸になりそこに用意されていたガウンみたいなものを着た。

次は、体のチェックだ。刺青は何か所あるか?ピアスの穴はどこに何か所あるか?体に大きな傷はあるか?水虫はあるか?股間や肛門もすべて隅々までチェックされた。

何とも言えない屈辱を味わった。今でも忘れない。

そこで留置場の規則や生活の仕方などなど説明を受けた。ここでの自分の呼称番号は15番らしい。これからしばらくの間、15番と呼ばれ本名は一切使われない。

留置場に入る手続きも終わり、場内のさらに奥へ連れていかれた。

まず布団倉庫の中の15番と書いてある棚から布団を取るよう指示され指示通り布団を取って5号室に入れと言われ、5号室の扉が開かれた。

中に入るともうすでに寝てる人が居た。扉が開いた音で中の人が目を覚ましこっちを見た。

深夜だったこともあり小さな声であいさつを済ませ、さっさと部屋の一番奥に布団を敷き横になった。

留置場の布団は、普通のシングルサイズの布団のよりさらに半分ぐらいの幅でさらに何年使ってるかわからないけどかなりペチャンコ。

敷布団に小さな枕、毛布が二枚。それだけ。誰が使ったかわからない布団で眠るのは、最悪の気分だったし部屋の中は明るいし、逮捕された当日ということもあってなかなか眠れなかった。

留置場では、布団を顔まで被ってはいけないという決まりもあった。

部屋の明るさ、留置場担当警察官の見回りの足音、慣れない場所。眠れにつけない条件がそろいすぎている。他の部屋から聞こえてくるいびきを聞きながら何度も何度も音を立てないように寝返りを打つ。

一睡もできないまま起床の時間になった。

留置場の初日【体験談4】に続きます。

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