拘置所の一日

時計 拘置所情報

拘置所の一日の流れを説明します。

「どんな人が拘置所に収容されるのか?」で説明したように拘置所には、未決拘禁者(被告人)・受刑者・被疑者(容疑者)・死刑囚など様々な人が収容されていますが、今回は未決拘禁者と受刑者一日の流れを紹介します。(各拘置所で多少の違いがあります)

拘置所での一日 未決拘禁者の場合

7:00 起床

起床時間になるとチャイムや音楽がスピーカーから鳴りそれが起床の合図となり収容者は一斉に起きだし、各自布団を畳みます。

布団を畳み終えると次に居室の掃除が始まりす。雑居房の場合、トイレ掃除・洗面台掃除・畳の掃き掃除・畳の雑巾がけを同室の人と手分けをして行います。

掃除が終わると各自洗面を行います。

点検前には、お茶が配られ飲むことが出来ます。

7:10 点検

点検とは、主に点呼の事で居室から廊下側に向いて安座をし自室の順番が来たら名前の代わりである称呼番号(○○○番)を大きな声で言います。

7:30 朝食

点検が終われば、朝食になります。

留置場で出される弁当みたいな食事とは違い、拘置所での食事は受刑者によって作られているものになります。

留置場では、白米の弁当ですが拘置所では麦7:白米3ぐらいの麦飯になります。

拘置所では、麦飯にはなりますが留置場よりごはんが美味しいと言われています。

自由時間

朝食が終わると未決拘禁者は、自由時間となり読書・囲碁・将棋・オセロなどのゲームをしたり、同室の人との会話、手紙を読んだり書いたりして過ごします。

自由時間には、自弁購入したコーヒーを飲んだり、カップ麺やお菓子を食べることが出来ます。

自由時間には、横になったり壁にもたれかかるなどの行為は厳しく禁止されています。

11:50 昼食

11:50になれば昼食の時間です。

朝食よりも少しおかずが多くなり、主食は麦7:白米3ぐらいの麦飯になります。

自由時間

13:00~15:00の間は、午睡という昼寝の時間が設けられていて横になってもいいし、居室の電気は減灯され、会話は禁止になります。

15:00を過ぎれば通常の自由時間になり、囲碁・将棋・オセロなどのゲームや会話をしたり、カップ麺や菓子パン、お菓子、缶詰、フルーツなどの自弁購入品を食べる事が許されています。

16:20 夕食

拘置所の夕食は、少し早いですが16:20です。

昼食と同程度のおかず、汁物、 主食は麦7:白米3ぐらいの麦飯になります。

16:40 点検

点検とは、主に点呼の事で居室から廊下側に向いて安座をし自室の順番が来たら名前の代わりである称呼番号(○○○番)を大きな声で言います。

午前中の点検と同じです。

17:00 仮就寝・自由時間

仮就寝時間になると布団をだして横になる事も出来ますし、そのまま寝てしまっても構いません。

但し、居室の電気は点いていますし、体も疲れていないのでこの時間に就寝する人はあまり居ません。

この時間にも娯楽や会話、手紙を書いたり読んだり、読書をしたりすることが出来ます。

21:00 就寝

21:00になるとスピーカーからチャイムが鳴り、就寝の合図となります。

就寝時間になると電気が減灯され、娯楽や飲み食いは禁止になります。

拘置所での一日 受刑者の場合

6:40 起床

受刑者の起床時間は、未決拘禁者より少し早めになります。

6:45 点検

廊下側に向いて安座をし自室の順番が来たら名前の代わりである称呼番号(○○○番)を大きな声で言います。

7:00 朝食

点検が終われば、朝食になります。

食事の内容は、受刑者も未決拘禁者も同じです。

7:30 刑務作業

受刑者の場合、朝食後に刑務作業が始まります。

拘置所での刑務作業は、主に収容されている人々の身の回りの世話などになります。

9:50 休憩

刑務作業の途中に10分程度の休憩があります。

10:00 刑務作業

拘置所での刑務作業は、主に収容されている人々の身の回りの世話などになります。

11:50 昼食

11:50になれば昼食の時間です。

朝食よりも少しおかずが多くなり、主食は麦7:白米3ぐらいの麦飯になります。

昼食の時間も食事の内容も受刑者と未決拘禁者と同じ内容になっています。

12:20 刑務作業

拘置所での刑務作業は、主に収容されている人々の身の回りの世話などになります。

14:50 休憩

刑務作業の途中に10分程度の休憩があります。

15:00 刑務作業

拘置所での刑務作業は、主に収容されている人々の身の回りの世話などになります。

16:20 夕食

拘置所の夕食は、少し早いですが16:20です。

昼食と同程度のおかず、汁物、 主食は麦7:白米3ぐらいの麦飯になります。

16:40 点検

廊下側に向いて安座をし自室の順番が来たら名前の代わりである称呼番号(○○○番)を大きな声で言います。

17:00 余暇時間

拘置所で受刑者が比較的自由に過ごせる時間は、この余暇時間しかありません。

受刑者が余暇時間にすることが許されている事は、手紙を書く・読む、自分のノートに日記や絵を描く、囲碁・将棋などのゲーム、本を読む、テレビを見る、ラジオを聞く、寝転がるなどがあります。

21:00 就寝

21:00になるとスピーカーからチャイムが鳴り、就寝の合図となります。

拘置所での一日のまとめ

拘置所での未決拘禁者と受刑者の一番大きな違いは、受刑者には刑務作業があって未決拘禁者には刑務作業が無いことでしょう。他には、未決拘禁者は食料が買えるけど受刑者は買えない。服装も未決拘禁者は規定内であれば私物も使用できますが、受刑者は決められた囚人服を着用する事になっています。

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