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昨日、検察から裁判所に勾留請求があり今日は、裁判所に勾留質問を受けに来た。きっと勾留されるんだろうけど淡い期待を持って勾留質問に臨む所存だ。
昨日に引き続き地裁で共犯関係の彼を見かけた。さすがに同行室(待合室)まで一緒になる事は無かったが。
定員2名の地裁同行室に入れられ隣には落ち着きのない若者が座った。
地裁同行室は2人しかいないから動きが少なく地検同行室より時間が長く感じる。はっきり言って暇すぎる。会話は禁止されてるし。
暇を持て余し見張りの警察官の目を盗み隣の若者に話しかけてみた。
私「何やったの?」
落ち着きのない若者「建造物侵入と強制わいせつです。僕はこのまま勾留されちゃいますかね?」
心の中で気持ち悪い奴だなコイツはとか思いながら「弁護士は呼んでるの?」とか聞いてたら見張りの警察官に会話している所が見つかり鬼の形相で怒鳴られその後マークが厳しくなり会話はそこで終わった。
無言のままひたすら自分の番を待つ。無言でひたすら昼食の食パン4枚を貪る。後は、ひたすら無言で自分の番を待つ。
やっと自分の番になり裁判官の部屋に連行された。勾留質問はほぼ一瞬、裁判官が調書を読み上げ、間違いありませんか?と聞いてくるだけ。
その問いに間違いありません。と認める返事をして終わり。
全員の勾留質問も終わり順次護送バスで地検同行室に戻される。地検同行室で全員の検事調べが終わるのを待つ。
待っていると書類を持った警察官が自分たちの同行室の前にやってきて一人ずつ順番に番号を呼んできて檻の扉の前に来るように指示してくる。
私も呼ばれ扉の前に。警察官が持っていたのは勾留状でその警察官と一緒に内容を確認した。
勾留状には○○の容疑で被疑者○○を10日間勾留する。みたいな事が書かれていた。
ここからまた長い勾留生活が始まるのかと思った。と同時に書類が一枚しかなかったってことは、接見禁止がなくなったってこと?まじで?
勾留はされたけど接見禁止は解けたみたいだった。せめてもの救い、いやかなりの救いだった。
普段ボールペンを借りれる時間は午後17:00までだったが地検や地裁に行く時や一日中警察の取調べがある時は就寝準備の前ぐらいまで貸してもらえるので留置場に戻り早速彼女に手紙を書いた。
自分が置かれている状況、心配や迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ち、自分の代わりに入金の確認や支払いの段取りのお願いなどなど、夢中で手紙を書き担当さんを呼んでその日の内に手紙を受け付けてもらった。
手紙は検閲が必要で投函は明日の朝になってしまう事を伝えられ本当はすぐにでも投函して欲しかったがそれでも構わなかった。
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