勾留20日目‐起訴か不起訴か【体験談27】

刑法 逮捕体験談

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勾留20日目、最長の勾留期限の日。今日、検察により起訴するのか不起訴になるのか決定される。

弁護士曰く起訴されるだろうと言っているがそれでも私の中では不起訴を願っていた。

そんな日だから朝から落ち着かないソワソワする。結果を知るのが少し怖いような気もする。

何時になったらそれがわかるのか?そのことも私は知らなかったからドキドキとソワソワが続いていた。不起訴を願いながら。

留置場で20日以上生活していると色々なものが見える。

案外逮捕されている人が多くいる事、その中でもすぐに釈放される人、再逮捕再逮捕で1年以上留置場に勾留されている人、刑務所に服役中事件が発覚して留置場に来る人、他府県警の留置場から警視庁の留置場に来る人、年老いて半分呆けているような人、見るからにその筋の人、20歳未満の少年、多種多様様々な人が留置場に出たり入ったり。

この約20日位でもたくさんの人が出たり入ったりを見てきた。

もうどうにでもなれって思っていた私は、昨日の警察官の言葉を聞いてこのような事を繰り返したくないと考えたしもう二度と留置場には入らないと心に誓った。この後再逮捕はされるのだけど。

起訴か不起訴か決まる日でも留置場の中の生活は、いつもと何も変わらず同じ部屋の同居人と会話をしたり一緒に自弁を食べたり読書をしたり筋トレをしたりと何も変わらなかった。それでも頭の片隅には早く結果を聞かせてくれって思ってた。

そうこうしている内に夕方になり担当さんが私の居室の前まで歩いて来て、私に書類を見せてきた。内容は「起訴状」だった。

やっぱりそうか。起訴されたのか。これで有罪も決まったようなもの。少し肩を落とした。

こんな書類一枚で起訴された事になるなんて呆気ないものだった。

起訴状
実際の起訴状

留置場仲間が「15番さん起訴されたんですか?」と聞いてきて、私は「起訴されました。」と答えた。

留置場仲間は「被告人になっちゃいましたね。でもこれで保釈申請出来るんじゃないですか?」と言ってきて私は、「いや、実はもう一件ありまして再逮捕される予定です。」と、留置場仲間には再逮捕される事を黙っていたのを今打ち明けた。

担当さんに私は、「再逮捕されるんですよね?」と尋ねると「それは言えませんけど明日の自弁は頼めません。」と言ってきたので明日再逮捕されるんだなと察した。

明日、再逮捕されて今までと同じ期間勾留される事が確定して、頭の中では理解していたけど憂鬱な気持ちが半端なかった。

再逮捕【体験談28】に続きます。

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