再勾留10日目-勾留10日満期追起訴(2回目)【体験談38】

起訴 逮捕体験談

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今日で10日間勾留の10日目、満期の日。勾留は最長で20日間される事があるが(前回の逮捕では最長の20日間だった)今回は延長されないと聞いている。

間違いがなければ今日には起訴か不起訴か検察によって判断されることになる。恐らく起訴されるのではないかと聞いている。

日本で刑事起訴されるということは、刑事裁判を受けなければならないという事でその有罪率は罪名にもよるが99%以上と言われている。逆に検察は、刑事裁判で有罪判決の確立が99%以上でないと起訴はせず不起訴や起訴猶予として被疑者(容疑者)を釈放する。これが有罪率99%以上のからくりであり、起訴される割合は、検察庁で処理された人数の( 検察庁終局処理人員の総数 )7.8%に過ぎない。(犯罪白書平成28年による

前回、起訴された時には夕方頃、留置場に起訴状が届いた。今回も夕方になるのかな、今日中の保釈は半ば諦めていた。それでも、保釈に対する出来る限りの準備はもう整えている。

最後の昼食の自弁になるかもしれないという事で同居人と一緒にカルビ丼を楽しんだ。

今まで同居人とは色々な話をしてきた。同居人は、追起訴待ちの状態で(一件はすでに起訴されている。)取調べも全て終わっていて、只々無駄な時間を留置場で過ごしている状態の人だった。事件に絡んでいる共犯者が多すぎて中々話が進まない感じだった。

同居人はちょい悪オヤジな雰囲気で私とは年が少し離れていたからか同部屋になった当初はあまり会話もなく(かと言って険悪な感じは無い)無口な人だなとか思ってたけど長い間二人部屋だった事もあり少しずつ距離も縮まり、いつの間にか仲良しになっていた。

お互いの地元の話しや留置場の辛い話、外に出たら何をするか?何を食べるか?一緒に筋トレをしたり彼の愛読書「LEON」(ちょい悪オヤジのバイブルでしょ)と私の愛読書「Safari」を交換したり、マンガ本や週刊誌、小説の貸し借り、居室の掃除を毎日二人でこなし、一緒に風呂に入り、運動の時間も一緒に過ごしてきた。

同居人は、20年~25年位前にも留置場に入ったことがあるらしくその時は新宿警察の留置場で中は、捕まった人であふれていたらしい。居室のトイレは今みたいに個室にもなってなくて腰の高さぐらいの衝立があるだけで六人部屋に10人以上留置されていて今よりさらにキツかったと言っていた。

夕方になり追起訴状が私の手元に届いた。

やはり起訴されたのか。併せて弁論併合決定なる書類も届いた。

弁論併合決定とは、簡単に説明すると被告人が複数存在していたり複数の事件の弁論(裁判)を同時並行に合わせて進めていく事。要は、共犯者もいくつかの違う事件も一緒に審理しますよみたいな感じ。

追起訴状と弁論併合決定
追起訴状と弁論併合決定の書類

もうすでに17:00近いから結局今日中の保釈は諦めた。

夕食後に弁護士が接見に。

今日中に保釈が出来なくて申し訳ない。間に合わなかったとの事。但し、保釈は許可される見通しが立っていて保釈金の額も内々では決定しているとの事。保釈金は300万円で保証人は同居している彼女が内妻という事で決定している。家族から300万円は弁護士の口座に振り込み済みとの事で月曜日に正式に保釈許可が下りればすぐに保釈金を納め保釈出来るとの事だった。

保釈の許可が下りそうだという見通しが立っているから最悪の土日にはならず少しは気が楽になったが、留置場で過ごさなければならない無意味な土日は長く感じるだろう。

留置場最後の週末【体験談39】に続きます。

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