再逮捕【体験談28】

手錠 逮捕体験談

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昨日私の手元に起訴状が届き起訴された。今日は別件で再逮捕される予定になっている。

いつもと変わらぬ朝を迎え、布団を布団倉庫に片付け、居室の掃除、洗面とこなし、朝食。

朝食が終わり運動の時間。留置場仲間となんで再逮捕されるかなどの話しをし、居室で待機。

担当さんが「15番、迎えが来たよ」と私を居室から連れ出し手錠に腰縄の出かける準備をしだした。

どうやら、ここではない他の警察署に連れていかれるらしい。刑事が二人と連れていかれる先の警察署の留置場担当さんが一人、運転手が二人、私を迎えに来てミニバンに私を乗せた。

車内では、担当さんが色々話しかけてくれた。「こっちの留置場の自弁はこうだけど、そっちはどう?」とか。私がその問いに答えると「そっちのほうが恵まれてるね。留置場にはそれぞれローカルルールがあるからね。」と言っていたのを聞いて、警視庁内であっても留置場毎に異なる決まりがある事など知った。

警察署に到着し取調室に連行され手錠を外され椅子に座らされ腰縄と椅子を固定された。これは通常の取調べのスタイルだった。

担当刑事が机の向かいに座り書類を出しながら「今日は何でここに連れてこられたかわかるか?」と聞いてきたので「わかります。弁護士からも聞いてるし、担当さんの雰囲気もそんな感じだったから。」と答えた。

担当刑事は薄ら笑いを浮かべながら「なんだ、知ってたのか?ビビらせようと思ってたのに。」と言いながら書類を私に見せながら罪状を読み上げ「○○時○○分通常逮捕」と言いながら今さっき外された手錠を私の両手首にかけた。手錠をかけられるのも慣れたものだった。

かけられた手錠はすぐに外され早速この事件に関する取り調べが始まった。逮捕の際手錠をかけるのは、何かの儀式なのかな?とか普通に思った。

3週間前の逮捕の時と全く同じ事を繰り返し聞かれ、全く同じことを答えた。

そうしてる内に昼食の時間になりどうやらこの警察署の留置場でお昼を食べるらしい。手錠をかけられ腰縄をつけられこの警察署の留置場に連れていかれ、牢屋(居室)ではなく留置場内の個室に入れられさっき迎えに来てくれた担当さんに見張られながらの昼食だった。

昼食はいつもの官弁、食パン4枚とジャム、一口おかず、紙パックのジュースだった。今日は、自弁は無し。

食べていると担当さんが「○○と○○(罪状)でしょ?」と聞いてきて、私は「そうです。」と答え、担当さんは「それなら大丈夫ですよ。被害者もいない事件だし誰も傷付けてないと私は思うんですよ。刑務所にも行かないと思うし、これから心を入れ替えて頑張れば大丈夫ですよ。」と励ましてくれた。

それからその担当さんは、自分の身の上話や警察について色々話をしてくれた。

昼食の時間も終わり留置場の入り口まで担当刑事が迎えに来て取調室まで連れていかれ取調べの続きが始まった。

取調べ後には、またマグショット(写真撮影)と指紋採取があるらしい。3週間前にもやったばかりだがそれも決まりらしい。

取調べの途中で留置場も移動するのかと刑事に尋ねたがこの取調べが終わればまた元から居た留置場に帰して今後の取調べもそっちでするらしい。なんでこっちに連れてきたのか。

再勾留1日目‐新件調べ(検事調べ)【体験談29】に続きます。

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