保釈中の生活 第一回公判の日程決まる【体験談43】

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保釈中には、地方裁判所からちょいちょい「特別送達」という郵便が届いていた。

例えば「保釈許可決定」の通知書やら何やら。

「特別送達」というものは、その送達の事実を証明する郵便の種類で裁判所、公正取引委員会、特許庁、収用委員会、公証役場などが取り扱いが出来る特殊取り扱い郵便である。

そんな中、保釈の日から1ヶ月程で第一回公判の召喚状が自宅に「特別送達」で届いた。正式には「公判期日召喚状」というものらしい。

公判期日召喚状
公判期日召喚状の書類

第一回公判は、保釈で釈放されてから約2ヶ月後ぐらいの〇月〇日だった。公判の日にはこの召喚状を持参しろという事だった。何か難しい言葉使ってるけど。

実は、裁判の日は弁護士からおおよそ教えてもらっていたので予め分っていた。

召喚状が届いた事で弁護士の先生へ電話で連絡。先生は電話に出なかったけどその夜、折り返しがかかってきた。相変わらず忙しくしているのであろう。

公判期日召喚状が届いた旨を伝え当日の待ち合わせ場所と時間を決めた。時間の少し前に待ち合わせをし、打ち合わせをしてから公判を受ける段取りだった。情状証人の件は、彼女より両親のどちらかに来てもらうほうが良いがこの案件の場合、来ても来なくても判決は変わらないとの事だったので「上申書」を提出することになった。上申書のひな型を先生に送ってもらい父に署名・押印をしてもらえば完成するものだった。

ある日、知らない携帯番号から私の携帯に電話がかかってきて出てみると「警視庁組織犯罪対策部○○対策課○○室の○○ですが、○○さんですか?」と聞いてきて私は「はい、そうです。」と答えた。

組織犯罪対策課の警察官は「○○の件で〇月〇日〇時ごろに任意で話を聞きたいので○○警察署に出頭してもらえますか?任意ですけど応じたほうがあなたのためですよ?」的な事を言ってきた。感じは柔らかかったけど。私はいきなりそんなこと言っちゃう?とか思いながら「わかりました。〇月〇日〇時に○○さん宛てに○○警察署に伺えばよろしいですか?」と返し、向こうは「大丈夫ですか?良かったです。お待ちしております。」と言っていた。

これが弁護士が言っていたもう1件の追起訴の件だな。これで取調べも終わりだな。と思った。警察の取調べも決まった事だし次は、検察からもその内、連絡が来るなとも思った。

それから、1週間前後で今度は知らない固定電話からの着信があったので出てみるとやはり検察の担当検事からだった。

担当検事とは、勿論面識があるから挨拶もそこそこに本題へ。検事は「第1回公判の通知は届いてるかな?」私は「届いてます。」検事は「第1回公判が終わった後こっちに寄ってもらいたいんだけど?大丈夫ですか?」私は「大丈夫です。何時に行けば良いですか?」と聞き検事は「17:00位かな?調整してまた連絡します。」私は「わかりました。失礼します。」と電話を切った。

電話を切った後、え?第一回公判の後?追起訴される予定なのに?裁判が始まっちゃっても併合は出来るのかな?等々、疑問が残ったが検事がそう言うならそうしか無いんだろうと無理やり納得し、その夜弁護士の先生に検察から呼び出しの連絡が入った件を伝えて、疑問に思ってることを色々教えてもらった。

これで警察・検察の取調べと第一回公判の予定も出そろいやっと先の予定が見えてきた。

警視庁組織犯罪対策部からの任意取調べ【体験談44】に続きます。

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