保釈中の生活 事件の後片付けなど【体験談42】

メロン 逮捕体験談

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保釈中、自由を満喫していた。

しかし、楽しみを満喫するだけの生活ではなかった。

この事件に関しての後片付けを各方面済ませなければならかったからだ。後片付けをしないで放置しておくと多額の費用がかかる事や迷惑を被る人が出てしまうからだ。

ただ、後片付けをする際に私だけの判断で勝手に行動を起こしてしまうと保釈条件で定められている『逃げ隠れしたり、証拠隠滅を図ってはならない』に抵触してしまう恐れがある為、事件に関する後片付けのひとつひとつの行動は、弁護士を通じ検察や裁判所の判断を仰ぐ形で進めて行った。

後片付けする際に共犯関係者と直接連絡を取ったり会ったり出来ないのもかなり痛い。それぞれが一人で動かなければならないからだ。

正直、このまま全てを放置して逃げ出したいといつも思っていた。それでも毎日毎日色々な所からの電話は鳴り止まない。

もう起訴されている状態なので私としては、公判で争うつもりはさらさらないし逃亡や証拠隠滅だなんてそんな事するつもりも1㎜たりとも考えていない。

留置場で勾留生活をしている時は、あれもしなきゃこれもしなきゃ色々な思考を巡らせていただけだったが、保釈で釈放された今それを実行しなければならないキツさがあった。

それでも、そのキツい時間と自由な時間のバランスをとってなるべく楽しむように暮らしていた。

逮捕されて以来、選任している弁護士の先生には大変お世話になっている。

勾留されていた時は、毎日の様に留置場に接見(面会)に来てもらい外の世界で起きている日々変化する状況に私の代わりに対応してもらったり、地検での検事調べの時、接見しに来てくれたり、両親や彼女、仲間との調整を図ってくれたりとかなり動きが良かった。そこにお金は発生しているが私としては、大変助かった。

その弁護士の先生に感謝の気持ちを込めて高級フルーツでも事務所に送ろうとか考えて、とあるデパートへ。

色々見て回りメロン二玉とブドウのセットの購入を決めて、メッセージカードに手書きで感謝の気持ちを綴り、宅配便で先生の事務所に送っておいた。結構値段は張ったが感謝の気持ちには代えられないし、これから第一回公判が始まるしこれからも仕事をしてもらうのでそれでもよかった。

数日後、弁護士の先生から電話が鳴り「メロン届きました。ありがとうございます。」と言っていた。

その電話で第一回公判に向けての打ち合わせを少し行った。情状証人を立てるのか?立てるとしたら両親が良いのか?彼女が良いのか?立てないのであれば上申書は提出するのか?しないのか?などの事を少し話し合い電話を終えた。

保釈中の生活 第一回公判の日程決まる【体験談43】に続きます。

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