保釈中の生活【体験談41】

自由な生活 逮捕体験談

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保釈された日は、本当に最高な気分だった。ただ、保釈で釈放されたけど検察から刑事起訴され被告人という立場な事には変わりはないし、保釈の条件の中で生活しなければならない。

保釈の条件は、「制限住居に暮らさなくてはならない」、「召還を受けた時には出頭しなければならない」、「逃げ隠れせず、証拠隠滅してはならない」、「3日以上の旅行に行く場合、裁判所の許可を得なければならない」、「共犯関係者と直接又は、弁護士を除く他の者を介して会ったり、電話、メール、手紙など一切してはならない」これに違反すると保釈を取り消され、保釈保証金を没収される事がある。

まだ第一回公判の日程も決まってはいないし、もう一件追起訴されるかもしれない。寧ろ警察(警視庁組織犯罪対策部)から任意の取調べは確実な状態だ。それに伴い検察からの取調べもあるだろう。

外での生活では、やるべき事が沢山あるのに保釈条件によってそれが妨げられているという事もある。これは死活問題になっている。それでも保釈の条件は厳守しなければまた勾留される上に保釈保証金を没収されてしまう可能性もある。問題は山積みだ。

とは言え留置場での勾留生活よりは一億倍ぐらい、いやもっとかな?保釈生活の方が人間らしく自由な生活が送れている。天国と地獄ほどの差があると思う。(どっちも行った事が無いけど)

留置場で1ヶ月以上の勾留生活を過ごしてきたが自宅に戻ると体重が3~4㎏位減っていた。筋トレを毎日してきたがやはり落ちてしまっていた。原因は多分睡眠不足と食事の問題だろう。

外に出てきた今、やはり人生では健康が一番なんだと気付き、逮捕以前の様に暴飲暴食は止めて、早寝早起きにして、適度に運動もしようと心に決めた。

ある日突然警察に逮捕され、留置場で1ヶ月以上の勾留生活を送り検察によって起訴され裁判所に許可され保釈されてからの生活は、逮捕以前とガラッと変わってしまった。

逮捕以前の仕事を続ける事は困難になってしまったし、今まで付き合いがあった人の中でスーッと離れてしまった人も居た。逮捕されたという事実があるからだ。私の話も聞かず、今まで積み上げてきたものがまるで無かったかのように手の平を返す。それも私の責任だ。別に構わない。俺は俺の人生を進んで行く、何が起きても自分の責任で尻を拭かなきゃならない。

勿論、逮捕された後も変わらず付き合いを続けている人も居るし、逮捕された事実を知り以前より親切にしてくれた方、支援してくれた方、たくさんの人の優しさに触れる場面に私は救われた。

保釈生活は、本当に自由を感じられた。長い時間、彼女と過ごし色々な会話をし、音楽を聴き、毎日の様に散歩をし、時々ゴルフを楽しみ、映画を見に行き、車で小旅行をし、毎日この先の人生について考え、充実していた。今までは、仕事や仕事の付き合いの毎日でそれに飲み込まれた時間を過ごしてきたが、それを強制的にそれを止めなくてはならない状況になり逆に吹っ切れた。

この一連の流れで失ったものは多大だったが何か違ったものが見えた気もする。前を向いてこれからの人生がもっと良くなるよう努力していこう。過去は変えられないから。

保釈中の生活 事件の後片付けなど【体験談42】に続きます。

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