勾留11日目‐弁護士の先生【体験談18】

弁護士の先生 逮捕体験談

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昨日の夕方に10日間の勾留延長が告げられた。

これで自分だけはもう留置場から出れるだとかの淡い希望も持たずに済む。現実を突き付けられた。

やはり弁護士の先生が言っていた通りだし、普通に考えてそうだと思う。

刑事事件での捜査機関は、逮捕した日から最大23日間被疑者を拘束勾留して捜査し、起訴するか不起訴にするか決定する。起訴されて刑事裁判になれば有罪率99%と言われている。

勾留された際、接見禁止処分を受けているのでそれも解かれる事は無い。だから弁護士以外との面会は出来ないし、手紙のやり取りも出来ない。でも手紙以外の差し入れは受け取れる。

ただ手紙のやり取りが出来ないといっても、それは直接出来ないだけで弁護士を経由し手紙のやり取りや伝言を託すことは出来る。それを利用して両親や彼女、知人にメッセージを送ったり、逆に弁護士が手紙を持って来てくれる。弁護士が手紙を持って来てくれても手元に手紙を渡すことは無理なので面会室のアクリル板越しに手紙を読ませてもらうのだ。

それにしても私が選任している弁護士の先生は、良い動きをしてくれる。逮捕されて以来、毎日の様に接見(面会)に来てくれているし、用事も引き受けてくれている。接見禁止で直接外とのやり取りが出来ない私の不安な気持ちを毎日の接見(面会)で和らげてくれているし、捜査の状況や今後の見通しも情報収集してくれて提供してくれている。

弁護士の先生が接見(面会)に来てくれるのは、大体いつも夜遅く。夜遅くと言っても留置場の中での夜遅くで21時~22時の間ぐらい。留置場では消灯時間が過ぎている時間帯だ。

その遅い時間帯の面会で今日中にこの要件を誰々に伝えて下さいと頼んでも「この後、接見が2件あるから早くても1:30位(深夜)になってしまいます」とか言ってくる。私は勿論了承するしかないからそれでもお願いする。

この先生は、一体何件刑事弁護を引き受けていていつ寝てるんだ?と、いつも疑問に思っていた。そういえば、いつも無精ひげが目立っているなと。きっとすごく多忙な生活を送っているのだろうと感じていた。

先生のご尽力のおかげで助かった部分が多々あった。お金は払っているんだけど、大変感謝している。

勾留生活が10日間過ぎ今日で11日目、勾留期間の前半戦は、取調べが立て込んでいたが最近は少なくなってきている。取調べがあったとしても今まで作成した調書の細部を確認するぐらいになってきている。捜査ももうすぐ終わるのだろう。

取調べが少なくなってきていると言う事は、留置場内で暇を持て余してしまう時間が増えてしまうと言う事だ。取調べに出なくて気が楽ではあるけど、テレビもない、パソコンもない、スマホもない留置場ではただただ暇な時間になってします。逮捕されたのに暇とは罰当たりかもしれないが本当のことだ。

今日も同居人23番と自弁の昼食を食べ、差し入れの本を読み、筋トレして、辞書を借りて日記を書く。それだけ。

勾留12日目‐留置場の人々【体験談19】

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