勾留10日目‐勾留延長かどうか【体験談17】

洗濯 逮捕体験談

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10日間勾留最終日のこの日、私は留置場生活の辛さに精神的に耐えられなくなっていて早く起訴されるならされる、不起訴で終わるなら終わり早く保釈なり釈放なりされたいと考えていた。

弁護士が言うには、「この案件では間違いなく勾留延長されますよ。」との事だった。

逮捕されて以来、この弁護士にお世話になっていて今後の方針や流れを相談してきた。彼はずっと刑事事件の弁護に携わっていて経験もあるからその先生がそう言うならそうなんだろうと思ったけど、自分の中では自分だけは何かの間違えで今日出れるとか思ってた。今考えてみると拘禁反応で冷静な判断が出来なくなってたんだと思う。

起訴されて勾留延長されるのか、不起訴や処分保留になって勾留延長されないのか、いつ誰が私に告げるのか?勾留の延長も勾留請求と同じく、検察が裁判所に請求し裁判所(裁判官)が判断するはずだけど。検察が勾留延長の請求を出してる事は間違いないと思う

まあ、時が来れば分かる事かと思いながらそれとは裏腹にソワソワというかイライラというか表には出さなかったけど変な気持ちで過ごした。

昨日、彼女からの差し入れが届いたからTシャツ、パンツ、靴下、スウェットの上着とズボン、ハンカチタオルが自分のもので清々しい。

逮捕されて以来、留置場で貸し出されている物(官物と呼ばれている)を身に着けていたので嫌な気分だった。

官物は、洗濯こそしてあるがかなりボロボロでたくさんの人で着回されていてどうゆう人が着ていたかも分からない代物だった。ここは留置場でそれこそ色々な人が収容される。中には、何日?いや何週間?風呂にも入っていないホームレスの人も居る。気持ちが悪くて仕方なかった。

服と一緒に本も色々入れてくれたし、現金も入っていた。

自由にできない事は変わらなく、差し入れしてくれて自分の服を着て自分の本を読めるだけだけど、少しだけ心はリフレッシュされた。

いつものように同居人23番と自弁を一緒に食べ、筋トレをし、本を読み、担当さんから辞書を借りて日記を書き良い知らせを待っていた。

夕方になり、担当さんが書類を持って私たちの部屋2号室の前まで歩いてきた。

「15番これね」と書類を見せてきた。

それを確認すると10日間の勾留延長決定通知だった。そうか、やっぱりそうかあと10日間延長か。

担当さんは、その書類を持ち「ロッカーに入れておくね」と2号室から去っていった。

今日で勾留10日目、逮捕されてから13日目。逮捕されてから今までの約倍ぐらい留置場で過ごす事が決定した。

現実を突き付けられて逆に開き直れたというか、もうあと10日で勾留は満期だし頑張るしかないと思った。

勾留11日目‐10日間の勾留延長【体験談18】に続きます。

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