再勾留6日目‐起訴される見込み【体験談34】

起訴 逮捕体験談

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最初に逮捕されてからもう1か月が経とうとしている。

1件目の逮捕容疑で既に検察から起訴されていて被疑者から被告人という立場になっている。別の容疑で再逮捕されて取調べを受けている容疑者の立場でもある。

再逮捕による勾留も満期の20日間なのかな、と考えるとあと2週間。留置場の中での2週間は気が遠くなるほどの長さに感じる。ただただ何もない殺風景の部屋で本を読む事と手紙を書くこと日記を書くことだけで過ごすと思うと本当にきつい。

留置場の外に出れても問題は山積みだ。

ひとつひとつ問題を解決しなければならないから留置場生活で頭がボケないように気を確かに保ち強くいなければならない。

午後には刑事の取調べが入っていた。

昼食に同居人と一緒に自弁のカルビ丼を食べ13:00に刑事二人が留置場に迎えに来た。留置場の出入り口で担当さんに手錠と腰縄をされて刑事に引き渡される。刑事に腰縄を持たれ犬の散歩状態で警察署内の廊下を歩き階段を上り取調室へ。

再逮捕された逮捕容疑では共犯者も居ないし、自分一人の問題だからすべて罪を認め正直に取調べに応じている。そうしたほうが勾留が満期になる前に起訴してもらえ早々に保釈請求が出来るのではないか、という弁護士の判断からそうすることに決まっていた。それにすべてを話して認めていてもこの罪名では何割かは不起訴になる場合があるらしい。この弁護士もそういったパターンを経験したことがあると言っていた。

だから取調べもスムーズに進んでいてこの日は何も話すことが無いぐらいだった。

取調べ中に刑事が「勾留延長は無いらしいぞ。10日勾留で起訴すると検事が言っていた。○○はこの件に関しては正直にはっきり応じてるからな。」と言ってきた。

この言葉を聞き少しではあるが先が見えてきた。

取調べも終わり取調室から留置場へ腰縄を着けられ廊下を歩いている時、担当ではないほうの刑事に「○○くんもさ、これをいい機会に色々考えてみなよ。いい機会だったんじゃないか?」と言ってきた。

私は表面上「そうですね。」とか応じたんだけど、内心では、「何言ってんだコイツ。何がいい機会だよ。俺は、たった今も1分1秒損害を払い続けているんだ。あなたには分らない。」と思いイラついた。

留置場の居室に戻りしばらくすると担当さんが「明日地検ねー」と言ってきた。

てことは、検察の調べも最後になるのかな、とか考えていた。あと数日で保釈請求できると思ったら、外に出たいと思う気持ちが我慢出来なくなりそうになった。

夕食後、弁護士が接見に来た。昨日の件は、両親には手紙をFAXしたし彼女にも電話を入れてくれたそうだ。あと勾留10日目に起訴され延長は無さそうみたいなことを言っていた。多分保釈も許可されるんじゃないかとも言っていた。

そこで少し保釈の打ち合わせをした。多分保釈金は250万円~300万円ぐらいになるだろうとのことだった。

あと2週間は留置場生活かとか思っていたら保釈の話まで事が進んだ。

再勾留7日目‐保釈の準備【体験談35】に続きます。

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