勾留5日目‐刑事取り調べ【体験談11】

取調室見取り図 逮捕体験談

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昨日は、かなり長い時間取り調べが行われた。午後から夕食後まで消灯の少し前までみっちりだった。かなり疲れた。でも検察庁や裁判所の硬い木の椅子でずっと待たされるよりは、まだましだったかと思う。

留置場には少しづつ慣れてきていたがどんなに疲れていても夜になると眠れない。いびきをかいてぐっすり眠っている同居人の6番が正直うらやましすぎる。

今日も午前中から取り調べの予定が入っている事は、昨日の取り調べの最後に刑事が言っていた。「明日も午前中から来るからな」だってさ。

それにしても留置場での風呂の回数は少なすぎる。もう頭もベトベト体もベトベトで不快極まりない。今日は待ちに待った風呂の日である。

前回の風呂の日は、自分が地検に行く日だったから一番風呂だったけど今回の風呂は自分たちの部屋は最後に入る順番だった。自分たちの順番になったので風呂に向かうと、、、湯船のお湯がめちゃくちゃ汚い。そりゃあもう引くほど汚い。

それもそうか、3日4日風呂に入ってない男たちが何人も入った風呂だからな。しょうがない。自分も汚いし。我慢に我慢を重ねて目を瞑って風呂に入った。こんなきったない風呂でも入れるだけましだった。

湯船につかり頭を洗い体を洗いシャワーで流して風呂から上がった。所要時間20分ギリギリ。あんな汚い風呂でもさっぱりした気分になった。

留置場の入浴事情
留置場での入浴は、夏は週に2回、春秋冬は5日に1回で、時間は20分をストップウォッチで測られて、監視状態で入ります。不自由な状態での入浴ですが、ストレス解消の大きな楽しみです。基本的に複数人一度に入ります。

風呂も上がりしばらく部屋で同居人の6番と雑談していたら留置場担当警察官が呼びに来た。

取り調べの時間かと思ったら定期健診だと言って自分たちを連れ出した。留置場にも定期健診なんてものがあるんだって思った。おまけに留置場内に狭いながらも医務室までありそこで簡単な触診と血圧測定のみ。すぐ終わった。

この時に不安や不眠を医者に訴えれば安定剤や睡眠導入剤などが処方してもらえるらしい。

留置場の医療
月に1~2回、定期検診が行われますが、血圧測定と簡単な触診のみととても簡易的。時間も一人1分程度。具合が悪いときは、積極的に医者に申し出なければ何もしてもらえません。

留置場での朝の予定も一通り済み、後は刑事が迎えに来るのを待つのみだ。

とか思っていたら呼びに来た。「15番調べね」と留置場担当警察官。刑事が留置場の外まで迎えに来たらしい。留置場を出る前に手錠をはめられ腰縄を縛られる。でも留置場担当警察官は基本的に皆優しくて手錠も一番緩くはめてくれる。

今日の取り調べは午前中からだから昨日より長いはず。きっと一日がかりだろう。憂鬱だな。とか思いながら刑事に犬の様に連れていかれてる自分。

取り調べ時には、手錠は外してくれる。腰縄はそのままで椅子に手錠ごと括られて簡単に逃げられないようにされる。飲み物はお茶か水の2択の選択肢が与えられる。自分はいつもお茶にしていた。お茶は何回でもお代わりをくれるから飲みまくった。ほとんどの時間刑事が話しているので多少の手持ち無沙汰があるからだ。

でもお茶を飲みまくってるとやっぱりトイレに行きたくなる。

一度逮捕されて留置場生活が始まると一般のトイレにには行かせてくれない。

いちいち留置場まで戻って留置場のトイレを使わなくてはならない決まりがある。

取調室のすぐ近くにトイレがあるのにそこには行かせてくれないから、手錠と腰縄をはめ直しその都度留置場まで犬の散歩のように連れていかれる。

勾留6日目‐差し入れが届いた【体験談12】 に続きます。

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