女性が逮捕された場合の留置所

日本国内で逮捕され勾留されれば拘置所か留置場に勾留される事になります。拘置所と留置場の違いは、拘置所が法務省に留置場は警察庁によって管理されていて施設中での規則も異なります。

逮捕され勾留されるか否かの判断まで48時間留置場に寝泊まりし48時間以内に裁判所によって勾留決定されれば拘置所に移送されます。

しかし、現実今現在の運用では拘置所の数が警察署に比べて少ないことや拘置所の定員が慢性的に過剰気味なこと他諸事情から、何か事件を起こして、又は嫌疑がかかり逮捕され勾留決定された人はそのまま事件を管轄している警察署の代用監獄である留置場に入れられる場合がほとんどです。

全国各地の警察署には留置場が設置されています。共犯者が居る場合は、共犯者同士が同じ留置場に入れられる事は無く他の警察署の留置場に分散されて留置される事になります。

それでは、女性が逮捕された場合はどうでしょうか。 いくら警察署の中の容疑者を留めおく留置場だからと言ってまさか男性の容疑者と同じ部屋で生活させる訳にはいきませんよね。

ですから全国的に数は少ないですが女性専用の留置施設があります。なぜ数が少ないかというと留置担当警察官に女性を配置しなければならないなど女性専用留置施設を増やせない理由があるみたいです。

女性専用留置場の数が少ない為、どうしても一つの留置場に留置されている女性の被疑者が多くなってしまう為、接見室（面会室）が混雑してしまい弁護士との接見（面会）や一般の接見（面会）をしようとしても長時間待たされるケースもあるようです。

また、女性留置施設が少ない為、実際に事件が起きた現場から離れた留置場に留置される為、被疑者の親族などが被疑者がどこの留置場に勾留されているかわからないケースもあるようです。

昨年、中野区で酒気帯び状態で人身事故を起こし逃げてしまったあの元アイドルも原宿警察に勾留されていた理由は、女子専用留置施設が少なかったことからでしょうか。

吉澤ひとみが保釈、勾留場所に原宿警察署が選ばれたワケとは |

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各都道府県警察本部には、女性専用留置施設が設置されている場合が多いようです。

女性専用留置場以外にも女性を収容する留置施設として女性集中留置場という施設も存在しています。

女性集中留置場とは、女性の被留置者を集中して収容する事で常に複数の女性被留置者を留置することです。

全国に警察署は、1200以上ありますが東京の女性専用留置場は5箇所、大阪の女性専用留置場は6箇所とだいぶ少ないですね。

それでも東京や大阪などの人口や逮捕案件が多い大都市圏では、女性専用留置場があるだけまだましかもしれません。まだましとは変な話ですが。人口や逮捕案件が少ない県などの各警察署には女性専用留置場は無い場合がほとんどですが生活する部屋は別れています。留置場内を鉄の扉で仕切り成人男性の被留置者、少年の被留置者、女性の被留置者はそれぞれ顔を合わせる事が無いように配慮されています。

女性が留置されていても男性が留置されていても少年が留置されていても規則や待遇が異なることはないみたいですが、女性被留置者の場合、女性用下着やレースやリボン付きの下着、衣類、ブラジャー、白のTシャツ、薄くて透けるような衣類は、着用が認められていないため持参、差し入れとも出来ないようです。

女性の被留置者の場合、結果的に衣類などの制限が厳しくなる為に差し入れする際には、勾留されている女子留置場に確認の電話をにしたほうが良いと思います。

留置場への差し入れと宅下げ

留置場へ差し入れできる衣類や書籍などのルールを一覧でご案内。衣類や書籍は一部加工しなければいけないことや、数量にも制限があったり、差し入れできる時間帯や方法を私の実体験をもとにお伝えします。宅下げについても追記しました。

taihosha.com

2020.12.23

上記したように全国の各都道府県警察の女子留置場に勾留されている女性の被疑者はブラジャーの着用も許されていません。ですが、大阪府警では2018年12月より女性被留置者に対しシャツとブラジャーが一体化したブラトップの常時着用が許されたようです。これは、大阪弁護士会が大阪府警に申し入れをし大阪府警が着用を容認したようです。

産経新聞：産経ニュース

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www.sankei.com

全国的にこのルールを容認してもらいたいものです。