勾留17日目‐暇すぎる留置場【体験談24】

筋トレ 逮捕体験談

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勾留17日目、いつもと何も変わらない朝を迎える。

昨日差し入れてもらったばかりの服を着ているのでまだ良い香りが残っていて少しは気分も良く感じた。

留置場の生活にはかなり慣れてきたけど場内のこの独特な臭いには全然慣れない。あと外から鍵がかけられてるこの居室に居る事にたまに凄く不安に感じ気が狂いそうになったりもする。しかも自分の場合、この勾留が満期になっても再逮捕でまた23日間、この留置場で生活しなくてはならない。

留置場では、警察の取調べや検察の取調べが無い限りひたすら暇を持て余す生活だ。テレビもネットもスマホも机や椅子さえない何もない殺風景な部屋で暇を潰すしかない。なんて不毛な時間なんだろう。逃げも隠れもしないし証拠隠滅もしないから外に出してほしいとずっと思っていた。外ではやらなければならない事が山ほどあるのに放置するしかない。

それもこれも自分で蒔いた種だし仕方ない。

外に出たい出たい考えていても余計に精神的につらくなるから、他の事に集中する。留置場では出来る事も限られている。

集中する事といったらやはり読書だった。外に居る時、小説は全然読んだことが無かったけど官本でも小説はたくさんあったし差し入れで入れてもらった本の中にも小説があった。

ここに来てから小説を何冊読んだだろう。今までの人生の中で読んだ数より多いだろう。色々な小説があるけど自分に合っているものであれば時間つぶしには最適だった。ちなみにマンガ本もたくさん読んだ。

他には、外に出た時のための新しいビジネスについて考える事も多かった。幸いにも留置場の居室の中にノートを持ち込めることボールペンも特殊な形で書き辛いけど貸してもらえるから色々色々考えて考えて考えまくった。逮捕されて勾留されている期間を少しでも無駄にしないように。おかげさまでこの時に考えたいくつかの事をお金に換える事も出来ている。それを考えると無駄な時間ではあったけど、すべてが無駄ではなかったのかなと思ったりもする。無かったほうがよかった経験ではあるけれど。

留置場で貸し出しされるボールペン
留置場で貸してくれるボールペン

留置場で生活しているとどうしても運動不足になってしまう。狭い部屋に閉じ込められてるから。平日の朝には運動の時間があるけど運動とは名ばかりで実質的には、髭剃りや爪切り雑談の場だからだ。

運動不足解消のため居室の中で筋トレやYOGAをした。差し入れの本の中に筋トレやヨガの本があったから。狭い部屋の中でも運動する事によって少しは気分が晴れたしリラックスできた。

本を見ながら毎日筋トレしていると、そのうちそれを見ていたある担当さんが筋トレを居室の外から指導してくれるようにもなった。

留置場では、かなり制限されている生活なので出来る事は限られているけど、何とか頭と体がボケないように工夫して生活する必要がある。

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