勾留14日目‐弁護士の方針【体験談21】

接見室(面会室) 逮捕体験談

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勾留されて14日目、逮捕されてから16日目。留置場生活も2週間以上経過した。

相変わらず夜はあまり眠れない。かと言って睡眠薬や精神安定剤を服用するのも少し抵抗があるのでそれはしない。

就寝時間になって他の部屋から聞こえてくるすげぇデカいいびきや歯ぎしりが正直うらやましく感じる。うるさいのはあまり気にならない。どうせ眠れないから。

同居人23番も「留置場は、とにかく夜が辛いよね。」と、私と同じくここではあまり眠れないタイプのようだった。

睡眠不足か食欲がない事からか精神的にか何が原因か分からないが2週間で3㎏~4 ㎏ぐらい痩せた。この留置場では、担当警察官に申し出れば運動の時間に所持品・身体検査をする部屋に置いてある身長体重計を使うことが出来たから「明らかに痩せたな」と思ったので体重を量ってみた。ちなみにここの身長・体重計は乗れば身長体重が自動的に量れるデジタルな機械だった。

逮捕されて以来、私が選任している弁護士は、ほぼ毎日接見に来てくれている。来なかった日は今日までで2回だったと思う。いつ休んでいるのか?

捜査について私が何を主張したいのか事実はどうなのかなどを事細かに聞いてくれてアドバイスをしてくれる。

私の意見を聞いている弁護士の先生曰く「今回の件は、起訴されるのは濃厚だけど、どう転んでも例え私が付いていなくても執行猶予付きの判決が出るはずだから素直に話せることは供述しましょう」とのことだった。

私は、この弁護士を信用していたのでそのアドバイスを信じその様にしていた。起訴されればほとんどの場合、有罪判決を受ける事は知っていたけど覚悟はしていた。下手に否認や黙秘で戦って自由になるのが遅くなり、その上、刑も重くなってしまえば元も子も無いからだ。

弁護士の方針は、捜査機関もある程度、この事件の証拠品などを押さえているし起訴されるのは濃厚で否認などしてしまうと起訴後の保釈の許可が下りなかったり、刑事裁判では裁判官の心証を悪くしてしまい兼ねないということなのだろう。私は理解して納得している。

今日は、同居人23番が地検に出かけているので一人で自弁を食べるのかとか思っていたけど、お昼時になった何故から担当さんに隣の部屋3号室に移るよう言われた。

3号室の住人は、番号が1番で雰囲気が怖いスキンヘッドのおじいちゃんだった。運動の時間とかで一緒になった事は何度かあったけど話したことはなかった。

私は、恐る恐る3号室に入る時「お邪魔します。お願いします。」とハキハキ挨拶して3号室に入った。

1番は、笑顔で迎えてくれて(その笑顔も怖かったが)一緒に自弁を食べながら話をした。私の地元の事を話したら1番は知っている場所だったり、1番が住んでいる所の話しをしてくれて私がその場所をよく知っていたりと共通点があったので話もしやすかった。

話しが弾みすぎ食事をするのが遅くなり担当さんに怒られる程だった。

その時以来、1番は運動の時間で一緒になったり風呂で一緒になったりすると気にかけてくれるようになった。

夕方、23番が地検から帰ってきて担当さんが自弁の注文を2号室に取りに来て私が注文しようとすると「15番は頼めないよ」と言ってきた。一瞬で察した明日私は、地検行きだな。分かっていたけど一応聞いてみたら「15番は明日地検だから」と担当さんは言った。

地獄の様な地検に備え今夜は頑張って寝ようと思った。

勾留15日目‐検事調べ後の最悪の知らせ【体験談22】に続きます。

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