留置場での時間の使い方(暇つぶし)

書籍・本 留置場情報

刑事事件で嫌疑がかかり警察などの捜査機関に逮捕されると留置場に被疑者として最長20日間勾留され留置場生活する事になります。

大規模な事件やとても複雑な事件、共犯者が多数存在する事件の場合、毎日のように終日、捜査機関からの取調べが行われ暇など無いに等しいでしょう。

捜査機関は被疑者を勾留期限内に起訴するか不起訴にするか起訴猶予にするのか判断するために事件の全容解明をしなくてはならないからです。

しかし、いくら取調べが忙しいからと言って被疑者が取調べ中にトイレに行きたくなりその旨を伝えれば必ず対応してくれますし食事も必ず時間通りに取調室から留置場に戻され食べる事が許されています。

どんなに取調べが忙しくても被疑者や被告人の最低限の人権は守られています。

一方、単純な事件などの場合、取調べも早々に終結しているにもかかわらず10日間の勾留で済まされず、勾留を10日間延長されてしまうケースも多々あり、そうなってしまうと留置場で暇を持て余してしまう人がかなり居ます。

逮捕勾留され留置場生活をしているのに「暇を持て余してしまうとは」不謹慎な気もしますが現実その様な状態の被留置者は多数存在しているのが現実です。

取調べがほぼ終結している被留置者は、留置場でどのように過ごしているのでしょうか。

読書

日常生活用品が留置場の生活房にはほとんど持ち込めませんが本(マンガ・雑誌・小説など)は持ち込めるため留置場の外ではほとんど本を読まない人も読書をしている傾向にあります。むしろ留置場常連さんは、人柄にもなくやけに小説に詳しかったりする人もたくさん居ます。

本は、各留置場で用意されている「官本」と呼ばれている貸し出し本が一日につき三冊選ぶ事が出来たり、家族や友人、知人、恋人からの差し入れで自分の好みの本を入手出来ます。留置場では、自分の本の事を「自本」と呼んでいます。

本の差し入れは、被留置者にとても喜ばれています。

人気がある本のジャンルは、やはり雑誌でしょうか。被留置者は、留置場外の社会の情報から隔離されている為、雑誌が貴重な情報源となります。

旅行本やグルメ本も留置場では、何気に人気のジャンルです。これは、再逮捕を繰り返され勾留留置期間が長くなっている被留置者に人気があります。きっとすべてが終わり社会復帰した時のモチベーションにしているのでしょう。

逮捕された当初は、留置場で読書なんてする気にもなれないし読書したとしても内容が全く頭に入ってこない精神状態だと思いますが次第に読書の時間が無くてはならない時間になります。

手紙を読む・書く

逮捕・勾留され留置場に留置されるとスマホや携帯電話などの電子通信機器などは持ち込めない為、外との繋がりは面会か手紙のやり取りだけになってしまいます。

家族や友人、恋人、知人から届く手紙を読む事は、とても勇気付けられますし希望が持て周りにいる人たちの存在がとても支えになり精神的に大変安らぎになります。何度も何度も読み返してしまうでしょう。

普段の日常生活の中、手紙を書く事むしろ手書きで字を書くことさえ余り無いのではないでしょうか。普段から字をあまり書かない為、忘れてしまった漢字も多々あるでしょう。

留置場では、国語辞典を貸し出してくれるので、辞書で漢字を調べながら外に居る家族や仲間に自分の思いを手紙に書いて過ごします。

同居人や留置担当警察官とのコミュニケーション

同居人とのコミュニケーション

留置場内での同居人(他の被疑者や被告人)との会話は、基本的に禁止されていません。呼称番号もそれぞれ割り振られている為、お互い番号で呼び合いプライバシーは守られています。(本名を教え合っても問題ありません)

留置場の常連さんは、初めて入ってくるような新人さんにルールを教えたり、この先の処遇に不安を感じてる人に詳しい人がどうなるのかを教えたり、その筋の輩が武勇伝(刑務所に何回入ったとか拘置所にこんな奴が居たとか)を話したりと、日常生活では味わえないような刺激的な話しを耳にする事があります。

中には、自分の犯してしまった事件を反省し被留置者同士でもう更生してやり直したいとお互い励まし合ったりしている人達もいます。

しばらくの間、一定期間共同生活を強いられるため一部を除いては、礼儀正しくお互いを尊重しています。

留置担当警察官

留置場内で被留置者たちの生活の世話を見てくれているのが留置管理課に所属している留置場担当警察官です。

基本的には、事件の捜査をしている部署とは完全に分離しているので同じ警察の組織に所属しているとは言え事件については言及してくる事はありません。

むしろ、被留置者が反抗的だったり粗暴でない限りフレンドリーに接してくれ、警察の話しや世間話をしてくれ人間らしく接してくれるでしょう。

運動

留置場では、どうしても狭い場所に拘束されているので運動不足に陥り、体が鈍ったりします。

そこで房内を歩き回ったり、筋トレ(腕立て伏せ・腹筋・スクワット)や中には、ヨガの本を見ながらヨガをしたりと自主的に運動をしている事があります。

睡眠

一部の人は、昼も夜も周りとは会話やコミュニケーションを図らず、読書などもせず、取調べの時以外、ただひたすら眠っているだけの人も居ます。

このような人は、睡眠薬や安定剤を服用している場合が多いです。

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